第21回国土セイフティネットシンポジウム「光ファイバセンシングによる都市モニタリングの可能性」

I会場  13:30~17:00
主催:国立研究開発法人 防災科学技術研究所(NIED)
特定非営利活動法人 リアルタイム地震・防災情報利用協議会(REIC)
後援:文部科学省、特定非営利活動法人 光ファイバセンシング振興協会、公益財団法人地震予知総合研究振興会

開催趣旨

災害に強いレジリエンスな都市を構築するためには、都市の時々刻々変化する状態をリアルタイムに長期間モニタリングすることで、弱点をあぶり出し、適切な対策をしていくことが重要である。光ファイバをセンサとして用いたDAS(Distributed acoustic sensingの略、以下では「光ファイバDAS」と記す)によるセンシング技術は、環境監視や境界警備、産業用途等の多岐にわたる分野での利用が期待され、世界中で研究が進められている。一方、日本国内において、通信や電力、鉄道、国道、高速道路、河川堤防などの社会インフラに設置されている既設の光ファイバは、数十万km以上に及ぶと考えられ、それらを利用することができれば、都市を3次元的に網羅する稠密な光ファイバネットワークを利用したモニタリングシステムの構築が可能となる。本シンポジウムでは、光ファイバを用いたセンシング技術の開発や都市のモニタリングに関わる研究に取り組まれている研究者に話題提供して頂き、光ファイバセンシングによる今後の都市の異常検知等のモニタリングの可能性や課題について議論する。

開催概要

 

光ファイバDASと微動探査による地盤モニタリング手法の開発

13:35~14:05
国立研究開発法人 防災科学技術研究所 マルチハザードリスク評価研究部門 部門長
藤原 広行 氏

 

国土交通省の光ファイバケーブルを利用したDAS観測事例

14:05~14:35
東北大学 大学院理学研究科 教授
西村 太志 氏

 

鉄道沿線の既設光ファイバケーブルを用いたDAS地震観測網構築の検討

14:35~15:05
公益財団法人 鉄道総合技術研究所 鉄道地震工学研究センター 地震解析研究室 研究員
片上 智史 氏

 

ネットワークインフラを活用して実世界を見える化する光ファイバセンシング技術

15:25~15:55
日本電気 株式会社 デジタルテクノロジー開発研究所 ディレクター
樋野 智之 氏

 

高温・高圧・高線量下など極限環境センシング開発の事例紹介

15:55~16:25
白山工業 株式会社 代表取締役
吉田 稔 氏

 

南海トラフ海底地震津波観測網N-netにおけるケーブル式観測システムの研究開発

16:25~16:55 
国立研究開発法人 防災科学技術研究所 地震津波火山ネットワークセンター センター長
青井 真 氏