21世紀の市街地大火と大規模地震について

F会場 14:45~15:30
公益財団法人 市民防災研究所
小林 恭一 氏
https://www.sbk.or.jp/

略歴

東京大学工学部建築学科を卒業し、1973年建設省入省。1980年に自治省消防庁に移り、東京消防庁、静岡県防災局にも勤務。静岡県では“Project TOKAI 0” を創設。長く火災予防行政に携わったほか、消防庁危機管理センター長など危機管理にも従事。2006年総務省消防庁国民保護・防災部長を最後に退官。2008年に東京大学で博士号(工学)を取得し、東京理科大学教授。2024年3月退職。2025年(公財)市民防災研究所理事。専門は消防・防災行政学。

内容

木造密集市街地は、初期消火に失敗すると市街地大火になる可能性が高い。防火木造の住宅が一般化し、その防火性能に合わせて8分以内に消防車が駆けつけて水を出す「8分消防」の体制が整備されたため、市街地大火は一時ほぼ撲滅された。だが、大地震などで8分消防が機能しないと大規模な延焼火災に発展する市街地構造が残ったままの町もまだ多い。近年、地方の消防力を担って来た消防団が高齢化などで弱体化しつつあるので、大地震等以外でも条件次第では市街地大火に発展する可能性が高くなっている。このため、木造密集市街地の早期解消が急務となっている。