第23回 国土セイフティネットシンポジウム「連鎖複合災害への備え」
| G会場 13:30~17:00 |
| 国立研究開発法人防災科学技術研究所(NIED) 特定非営利活動法人 リアルタイム地震・防災情報利用協議会(REIC) |
地震被害と地盤構造の関係 -地震被害推定のための地盤構造モデル構築の取り組み-
| 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 巨大地変災害研究領域 地震津波複合災害研究部門 主任専門研究員 |
| 先名 重樹 氏 |
内容
2024年1月1日に発生した能登半島地震では、建物の損壊や液状化現象など、数多くの被害
がもたらされた。被害の特徴として、わずか数十m離れた場所でも、被害の程度が異なる現象が確認されたため、地盤構造や地形の違いによるものと考えられている。本講演では、能登半島地震をはじめとした近年の地震被害と地盤構造・地形との関係、および、より高精度な地震被害推定を可能とする関東地域の地盤構造モデルの構築の取り組みについて報告する。
都市の安全性向上のための光ファイバセンシング技術の開発
| 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 研究主監 |
| 藤原 広行 氏 |
内容
都市の災害レジリエンス向上に資するため、光ファイバDASを用いて、都市の地下を含めた3次元空間のモニタリング技術の開発を進めている。DASのアレイ観測に基づいた3次元空間モニタリング技術、大容量データのリアルタイム処理技術や異常現象検出技術などについての研究の現状や今後の展望について紹介する。
既設通信光ファイバを活用したDASの研究開発と地盤モニタリングへの応用
| NTT株式会社 アクセスサービスシステム研究所 特別研究員 |
| 高橋 央 氏 |
内容
NTTでは全国に敷設済みの膨大な通信用光ファイバをセンサとして活用し、得られる振動情報を基に様々な社会インフラ課題解決に貢献するための研究開発を進めている。本講演では、通信用光ファイバネットワークに配備することを目的とした新型DASおよび通信ネットワーク上での光センシング基盤実現に向けた研究開発動向について述べ、既設通信設備を用いて実証を進めている地盤モニタリングの検討について紹介する。
南海トラフや北海道・三陸沖での巨大地震に備えるための防災研究プロジェクト
| 国立研究開発法人 海洋研究開発機構 海域地震火山部門・地震津波予測研究開発センター センター⾧ |
| 堀 高峰 氏 |
内容
2025年8月にスタートした「南海トラフ地震等巨大地震災害の被害最小化及び迅速な復旧・復興に資する地震防災研究プロジェクト」(文部科学省科学技術試験研究委託事業)の概要を紹介する。また、南海トラフや北海道・三陸沖等での地震活動や地殻変動を即時的により精度良く把握したり、ゆっくり滑りの推移評価を行ったりするための手法開発、さらには、次に起こりうる南海トラフ巨大地震発生シナリオ構築への計画について述べる。
南海トラフ巨大地震を対象とした連鎖複合災害リスク評価に向けて
| 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 巨大地変災害研究領域 地震津波複合災害研究部門 研究部門⾧ |
| 中村 洋光 氏 |
内容
南海トラフ巨大地震を対象に、都市部、ゼロメートル地帯、軟弱地盤地域、山間地といった特徴的な地域において地震動・津波・土砂崩れ・液状化等の災害が同時または時系列的に発生した場合に、通常であれば個別に対応可能な災害が連鎖・複合的に拡大し社会機能の停止や生活の持続困難を引き起こす現象を「連鎖複合災害」と捉え、その構造の解明と対策の設計に資する連鎖複合災害リスク評価に向け開始した研究開発の概要を紹介する。
南海トラフ巨大地震を見据えた地域防災力向上研究
| 国立研究開発法人 防災科学技術研究所 連携研究フェロー |
| 髙橋 成実 氏 |
内容
南海トラフ地震の研究が進み、より複雑な地震発生パターンであることも判明しつつある。最大級災害への備えのみならず、連動発生や南海トラフ地震前後で想定される西日本の地殻活動の活発化、頻発している気象災害や土砂災害など、様々な現象のイメージが防災力向上には欠かせない。本講演では、地域特性に応じた被災を再設定した上で、住民を支える組織の事業計画や地域継続計画への貢献を目指し、進めている研究概要を紹介する。
