東北大学の防災研究最前線 産学連携により次なる巨大災害への被害減少を社会に提言へ

12年前の東日本大震災を機に、東北大学では2012年4月に「災害科学国際研究所」を創設し、大手企業等と防災に関する幅広い研究を進めています。同大学の丸谷浩明教授は、物流大手の丸和運輸機関との共同研究により、首都直下地震発生時の3日間の間に何台トラックを確保する必要があるかをデータ化し、実際に訓練する等、首都直下地震に伴う物流の混乱に備えようとしています。同大学の越村俊一教授は、NTTドコモの人口データを活用し「災害デジタルツイン」の確立を目指しています。3月11日には仙台市に於いて「世界防災フォーラム」が開催され、世界に日本の「BOSAI」を発信する等、積極的に活動されており、次なる巨大地震や自然災害に対し、同大学と企業との産学連携がさらに進むことが期待されます。