豪雨被害、全国各地で爪痕を残す/東日本大震災 復興関連予算は約1兆7,000億円で6年ぶりの増額

● 豪雨被害、全国各地で爪痕を残す
8月末から9月初めにかけて降り続いた大雨や台風により全国各地で被害が発生しています。先月、佐賀県を中心とした記録的な大雨により、山本防災担当大臣は地域を限定する「局地激甚災害」で武雄市、多久市、杵島郡大町町を指定する方針。9月8日夜にかけて関東を直撃した台風15号の影響で、JR山手線を含む多くの路線で運転見合わせが相次ぎ、約277万7000人に影響が出たとのこと。千葉県では午後3時時点で、県内で約61万3,300軒内が停電する等、各地で大きな被害が報告されています。気象庁は引き続き、暴風や土砂災害等に警戒するよう注意を呼びかけています。

 
● 東日本大震災 復興関連予算は約1兆7,000億円で6年ぶりの増額
復興庁は来年度予算案の概算要求で、東日本大震災の復興関連予算について、原子力災害からの再生事業を中心に、1兆6,980億円余りとする方針を固めました。予算内容は原発事故に伴う除染で出た土等を管理する中間貯蔵施設の整備等に約5,600億円、復興関係公共事業費に約4,600億円、避難生活の長期化によって生じる心のケア等の支援に193億円、新事業として東日本大震災10周年事業費1億円を計上するとしています。要求額は今年度より1,500億円余りの増額で6年続いた減額から増額に転じています。