マンション自主防災組織へ防災対策製品を支給/内閣府が「液体ミルク」を災害備蓄に推進

● マンション自主防災組織へ防災対策製品を支給
東京都新宿区はマンション災害対策を強化するため、2019年度6月以降に地上5階以上で戸数が20戸以上のマンション住人の自主防災組織に、防災用品を無料で配布する方針。大規模地震に備え、小型発電機、組み立て式のトイレ、テント、担架、ヘルメット、懐中電灯等の20品目の防災用品を区が選定。自主防災組織は合計20万円分を上限に、区から現物支給を受けることが可能に。近年、マンションは居住者同士の人間関係が希薄な場合が多く、同区は防災用品の提供を通じて、組織内の結束を促し、災害対策の強化を推進するとしています。

 
● 内閣府が「液体ミルク」を災害備蓄に推進
内閣府は2019年に改定する「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針」の「早期に必要な物資」の代表例として、現行の粉ミルク用品や離乳食用品に加えて、液体ミルクを明記する方針を決定。自治体が作成する地域防災計画に反映し、液体ミルクの備蓄を推進することが目的です。政府は、国内メーカーが販売を始めている乳児用の液体ミルクを災害時に必要な物資と位置付け、全国の自治体に備蓄を促します。災害時でも確実に乳児の栄養を確保する環境を整えるとしています。