台風19号、6例目の「特定非常災害」指定へ/台風19号の被害深刻、住宅被害は西日本豪雨を超える

● 台風19号、6例目の「特定非常災害」指定へ
台風19号により広域で甚大な被害が発生していることを受け、政府は18日、「特定非常災害」に指定することを閣議決定。「特定非常災害」は、大規模災害による被災者の生活再建のため、行政上の特例措置を適用する制度。運転免許証の更新期限の延長や、本来は2年以内である仮設住宅の設置期間の延長等の措置が実施されます。これまで東日本大震災や昨年の西日本豪雨が「特定非常災害」に指定されており、今回で6例目。関係府省庁は今後、特例措置を適用する対象者や期間等を具体的に定め、告示するとしています。

 
● 台風19号の被害深刻、住宅被害は西日本豪雨を超える
台風19号によって福島県の阿武隈川水系で新たに河川の堤防決壊が確認され、17日現在、堤防決壊は7県で計64河川111カ所となったことが国土交通省のまとめで明らかに。内閣府によると20日現在4,077人が避難所生活を強いられていると公表し、消防庁は、住宅被害が同日時点で5万6,753棟に達したと発表。昨年の西日本豪雨の約5万1千棟を上回る規模とのこと。気象庁は現在発生している台風21号が日本を通過する恐れがあるとしており、土砂災害や河川の氾濫等に注意を呼び掛けています。