避難所に感染症対策強化、防災基本計画に明記へ/十勝沖でM5.8地震、来るべき大地震に備えを

● 避難所に感染症対策強化、防災基本計画に明記へ
先月29日(木)、政府の中央防災会議は新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、防災基本計画を修正。避難所における密閉、密集、密接の「3密」を避けるため、避難先としてホテルや旅館の活用を検討することや、避難所では従来の食料や飲料水、毛布等に加えてマスクや消毒液の備蓄に努める等、感染症対策を推進することを新たに明記するとのこと。防災基本計画修正後の内容に、平常時から防災担当部局と保健福祉担当部局が連携し、避難所で感染症患者が発生した場合の対応の検討に努めること等も求めるとしています。

 
● 十勝沖でM5.8地震、来るべき大地震に備えを
先月31日(金)午前3時14分頃、北海道で震度4の地震が発生。気象庁によると、震源地は十勝沖で、震源の深さは約90km、地震の規模はM5.8と推定。この地震により釧路市や根室市等で最大震度4、帯広市、北見市等で震度3を観測。先日、政府の地震調査研究推進本部は千島海溝沿いの地震についてM8.8程度以上が30年以内に7~40%以内に発生すると公表。この地域は地震発生の切迫性が高いとされており、今後は新たに設置されたワーキンググループにおいて2020年度中に、予測された津波と震度をもとに被害予測を行い、具体的な防災対策を検討する方針です。